
こんにちは!
中国輸入代行-誠(Makoto)のパンダ社長こと酒井隆太(@makoto1688)です^^

今回は、こちらのお悩みにお答えします。
▼動植物の通関に関するPost▼
件数は多くはありませんが、ドライフラワーや種の輸入代行を依頼いただくことがあります。中国側での手続きはおこなえますが、輸入者は日本に到着する数日前までに、植物防疫所のwebサイトから届出をダウンロードし提出する必要がありますよ。何でも中国側で段取りできるわけではないのですね。
— パンダ社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠🇨🇳🇯🇵🇺🇸🇰🇷 (@makoto1688) November 9, 2024
この記事は、長年、中国との貿易仲介業を営むパンダ社長が書いています。

それでは、見ていきましょう!
植物検疫・動物検疫とは?中国輸入で必要になる理由
簡単に言うと、検疫とは「日本の自然や農業を守るためのバリア」のことです。
海外から病気や害虫が入ってくると、日本の農作物が全滅してしまう危険があります。
それを防ぐために、空港や港で厳しくチェックするのが「検疫(けんえき)」です。
ここがポイント!
- 植物検疫:病害虫や雑草の侵入を防ぐ(土もNG!)
- 動物検疫:狂犬病や口蹄疫などの感染症を防ぐ
この検査に合格しないと、商品は日本に入国できません。
その場で廃棄(没収)となってしまうこともあります。
「せっかく仕入れたのに没収…」なんて悲しいことにならないよう、この記事でしっかり準備していきましょうね。
中国輸入で検疫対象になる植物・動物製品【品目別】

「これは植物検疫が必要?」「動物製品に含まれる?」と迷いやすい商品があります。
意外なものが規制対象になっていることもあるので、具体的に見ていきましょう。
| カテゴリー | 主な対象商品 | 注意点 |
| 植物・種 | 多肉植物、種子、苗木 | 土は絶対にNG。根を洗う必要あり。 |
| 乾燥植物 | ドライフラワー、松ぼっくり、わら製品 | 枯れていても虫がいる可能性があるため対象。 |
| 木材 | 木製パレット、アンティーク家具 | 未処理の木材はNG。証明書が必要。 |
| 動物製品 | ペットフード、羽毛、角、ハム | 加熱処理済みでも検疫が必要な場合が多い。 |
詳しくみていきましょう。
多肉植物・種子・苗(土の付着は輸入禁止)
中国サイト(タオバオなど)では、安くて珍しい多肉植物がたくさん売られています。
こうした植物(生きているもの)は、全般的に検疫の対象です。
そして、特に注意が必要なのが「土」です。
日本の法律では、中国からの「土」の輸入は禁止されています。
根っこに少しでも土がついていると、輸入できません。
輸入するには、根を完全に洗った「抜き苗」の状態である必要があります。
ドライフラワー・わら製品・木材
「枯れているから大丈夫」ではありません。
ドライフラワーや、わら(藁)で作った工芸品なども植物検疫の対象です。
また、アンティーク家具などの「木材」も、害虫がいないことの証明が必要になります。

ペットフード・肉製品・羽毛などの動物製品
「動物製品」というと肉をイメージしますが、それだけではありません。
以下のようなものも、動物検疫の対象となる可能性があります。
- ペットフード:ジャーキーなどのおやつ類(特に肉由来)
- 生ハム・ソーセージ:個人消費用でも厳しい規制があります
- 羽毛・骨・角:加工の度合いによっては検疫が必要です

自分の商品が対象か調べる方法(輸入条件データベース)
「自分が輸入したい商品は、結局どうなの?」と不安になりますよね。
そんなときは、公的機関のデータベースで事前に調べることができます。
調べ方はこちら
- 植物の場合:植物防疫所の「輸入条件に関するデータベース」で、品目と輸出国(中国)を指定して検索
- 動物・畜産物の場合:動物検疫所のwebサイトで「検査が必要なもの(指定検疫物)」を確認
仕入れる前にここで調べておくだけで、「届いたのに没収された…」という最悪の事態をぐっと減らせます。

中国輸入の植物・動物検疫にかかる費用一覧

「で、結局いくらかかるの?」というのが、一番気になるところですよね。
先に全体像をお見せします。
| 費用項目 | 目安 | 負担者 |
| 日本での検査手数料 | 原則無料 | − |
| 検疫証明書の発行(中国側) | 数千円〜数万円 | 輸入者(商品代に上乗せの場合も) |
| 不合格時の消毒・廃棄・返送 | 内容により変動 | 輸入者 |
| 代行会社の検疫対応手数料 | 数千円〜 | 輸入者 |
それぞれ詳しくみていきましょう。
日本での検査手数料は原則無料
意外かもしれませんが、日本の空港や港で行われる植物防疫所・動物検疫所の検査手数料自体は、原則無料です。
「検疫=高額な検査費用がかかる」というイメージをお持ちの方も多いのですが、検査そのものにお金はかかりません。
費用が発生するのは、次にご紹介する「検査以外の部分」です。
中国側で発生する費用(植物検疫証明書の発行手数料など)
実際にコストがかかるのは、主に中国側です。
- 植物検疫証明書の発行手数料:中国側で数千円〜数万円かかる場合があります。
- 根洗い・梱包などの対応費用:セラーによっては、証明書対応込みの価格を提示されます。
- 運送費用:検疫対応の倉庫への横持ち費用などが発生します。
金額は品目や数量、依頼するセラーによって大きく変わります。
必ず「証明書の費用込みでいくらか」を購入前に確認しておきましょう。

不合格時にかかる費用(消毒・廃棄・返送)
もうひとつ忘れてはいけないのが、検査に引っかかってしまった場合の費用です。
検査で病害虫が見つかると、消毒(くん蒸)・廃棄・返送のいずれかの措置が命じられます。
- 消毒(くん蒸)費用:消毒後に輸入できますが、費用は輸入者負担です。
- 廃棄費用:焼却処分などの費用も輸入者負担です。
- 返送費用:中国へ送り返す場合の送料も輸入者負担です。
つまり、「事前準備が不十分だと、余計なお金がかかる」仕組みになっています。
だからこそ、次の章でご紹介する手続きを、きちんと踏むことが大切なんですね。
代行会社に依頼する場合の手数料相場
一般的な輸入代行会社では、動植物の扱いは「不可」としているところが多いです。
対応可能な業者でも、通常の代行手数料に加え、検疫対応手数料(数千円〜)が加算されるのが一般的です。
特殊な手続きが必要になるため、事前に見積もりを取ることをおすすめします。

植物検疫の手続きの流れ【中国輸入】
では、実際に植物を輸入するためにはどうすればいいのでしょうか?
最も重要なのは、「中国側で書類を用意してもらうこと」です。
詳しくみていきましょう。
中国側で植物検疫証明書(Phytosanitary Certificate)を取得する
これが最大の難関です。
植物を輸入するには、中国政府機関が発行した「植物検疫証明書(Phytosanitary Certificate)」が必ず必要です。
これを荷物に添付せずに日本に送ると、日本の植物防疫所で廃棄処分になってしまいます。
中国のセラー(店舗)に確認すべきこと
タオバオやアリババの店舗が、すべて証明書を出してくれるわけではありません。
購入前に、必ずチャットで以下を確認してください。
「日本へ輸出するための植物検疫証明書(Phytosanitary Certificate)を発行できますか?」
「根の土を完全に落として発送できますか?」

日本到着後の届出と検査(NACCS申請)
商品が日本に到着したら、今度は日本側での手続きです。
植物を輸入した者は、遅滞なく植物防疫所へ届け出て、検査を受けることが法律で義務付けられています。
商業輸入(ビジネス目的)の場合は、NACCS(ナックス)というシステムを通じて輸入申告を行います。
このとき、中国側から送られてきた証明書を提出します。
検査で合格してはじめて、輸入許可がおります。

動物検疫の手続きの流れ【中国輸入】
続いて、ペットフードや羽毛などの「動物製品」を輸入する場合の流れです。
植物検疫と大きく違うのは、品目によって「事前の届出」が必要になる点です。
詳しくみていきましょう。
事前届出が必要なケースと期限
生きた動物など一部の品目を輸入する場合は、到着してからでは遅く、事前に「動物の輸入に関する届出書」を動物検疫所へ提出する必要があります。
届出期限の目安
- 偶蹄類の動物・馬など:到着予定日の120〜90日前まで
- 鳥類:到着予定日の70〜40日前まで
「思い立ってすぐ輸入」ができない品目もある、ということですね。
ペットフードなどの動物製品でも検疫は必要ですので、品目ごとの条件は動物検疫所のwebサイトで必ず確認しておきましょう。
輸出国の証明書と到着時の検査
動物検疫でも、植物と同じく輸出国(中国)の政府機関が発行した証明書が必要です。
商品が日本に到着すると、動物検疫所で書類の確認と検査が行われます。
証明書がなかったり、内容に不備があったりすると、輸入は認められません。
「中国側で証明書が用意できるか」を購入前に確認する、という基本は植物検疫とまったく同じです。
輸入が禁止されている植物・動物製品
どんなに書類を揃えても、「そもそも日本に入れてはいけないもの」があります。
これらを知らずに輸入すると、即アウトです。
絶対NGリスト
- 土(つち):すべての土は輸入禁止です。
- 一部の果物・野菜:チチュウカイミバエなどの害虫がいる地域からの輸入。
- ワシントン条約該当品:象牙、特定のサボテン、ラン、アロエなど。
- 未処理の木材:樹皮がついているものなど。
- 偶蹄類の肉:牛、豚などの肉や加工品(口蹄疫対策)。
特に「ワシントン条約」に該当する植物は、手続きが非常に複雑です。
初心者のうちは、避けたほうが無難でしょう。
検疫を無視した場合の罰則(植物防疫法・家畜伝染病予防法)
最後に、少し怖い話ですが、大切なことなのでお伝えします。
検疫を受けずに輸入したり、虚偽の申告をしたりすると、法律で罰せられます。
「知らなかった」では済まされない
近年、郵便物や宅配便での違法な持ち込みに対する取り締まりが強化されています。
違反した場合、以下のような罰則の可能性があります。
- 植物防疫法違反:3年以下の懲役または100万円以下の罰金
- 家畜伝染病予防法違反:3年以下の懲役または300万円以下の罰金
個人利用であっても、フリマアプリで販売する目的であっても、ルールは同じです。
必ず正規の手続きを踏みましょう。
中国輸入の検疫に関するよくある質問
最後に、当社によく寄せられる質問にお答えします。
詳しくみていきましょう。
タオバオの個人輸入でも検疫は必要ですか?
はい、必要です。
検疫は、量の多少や「個人用・販売用」といった用途に関係なく、対象品目であればすべて検査の対象になります。
郵便物や宅配便で届く小さな荷物でも、ルールは商業輸入と同じです。
検疫にはどのくらい日数がかかりますか?
書類が揃っていて検査に問題がなければ、数日程度で通過するケースが多いです。
ただし、病害虫が見つかって消毒(くん蒸)が必要になった場合は、追加の日数と費用がかかります。
余裕を持ったスケジュールで輸入計画を立てましょう。
検疫証明書なしで商品が届いたらどうなりますか?
残念ながら、輸入は認められません。
証明書が添付されていない植物は、廃棄または返送となり、その費用は輸入者の負担です。
「発送前に証明書を確認する」ことが、何よりの防御策になります。
まとめ:中国輸入の動植物検疫は「証明書」と「費用の事前確認」が鍵
- 日本での検査手数料は原則無料。費用がかかるのは中国側の「証明書発行」と、不合格時の「消毒・廃棄」です。
- 植物・動物の輸入には「検疫」が必須。スルーは犯罪です。
- 多肉植物は「土」を完全に落とし、証明書が必要です。
- 動物製品には、ペットフードや羽毛なども含まれます。品目により事前届出も必要です。
- 中国側で「検疫証明書」が取れない商品は輸入できません。
- 費用や手続きが不安な場合は、対応可能な代行会社に相談しましょう。


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