リアルタイム口座とは?NACCSで関税を自動納付するメリット・デメリットと開設手順

こんにちは!

中国輸入代行-誠(Makoto)のパンダ社長こと酒井隆太(@makoto1688)です^^

 

子パンダ
中国から輸入した荷物を日本で通関するとき、関税や輸入消費税を銀行口座から自動で支払えませんか?毎回、着払いで現金を準備するのが大変です……。

今回は、こちらのお悩みにお答えします。

 

関税の支払いに関するPost


この記事は、長年、中国輸入代行を営むパンダ社長が書いています。

パンダ社長
リアルタイム口座を開設すれば、関税を自動で引き落とせますよ!通関も早くなるので、本格的に輸入ビジネスをするなら必須の仕組みです。

それでは、一緒に見ていきましょう!

 

この記事のもくじ
  1. リアルタイム口座とは?NACCSで関税を自動引き落としする仕組み
  2. リアルタイム口座のメリット3選
  3. リアルタイム口座のデメリット・注意点
  4. リアルタイム口座の開設方法・手順【登録無料】
  5. 【重要】開設後にリアルタイム口座を実際の輸入で使う手順
  6. リアルタイム口座に関するよくある質問【FAQ】
  7. まとめ:輸入ビジネスを本格化するならリアルタイム口座は必須!

リアルタイム口座とは?NACCSで関税を自動引き落としする仕組み

リアルタイム口座とは、輸入のときにかかる関税や輸入消費税を、あなたの銀行口座から自動で引き落とすための仕組みです。

国の通関システムと連携していて、税関の審査が終わった瞬間に税金の納付が完了します。

「毎回の関税の支払いが面倒……」という輸入者の悩みを、まとめて解決してくれる心強い制度です。

使い方もシンプルです。

輸入申告のときに、納付方法欄へ「R」、口座番号欄へ14桁の口座情報を入力するだけで、あとは自動で納付が済みます。

 

詳しくみていきましょう。

 

正式名称は「リアルタイム口座振替方式(ダイレクト方式)」

リアルタイム口座は通称で、正式には「リアルタイム口座振替方式(ダイレクト方式)」と呼ばれます。

税関のホームページでは「ダイレクト方式」という表記も使われているので、同じものだと覚えておくと安心です。

運営しているのは、輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社(通称:NACCS=ナックス)です。

NACCSは、税関や通関業者がみんな使っている国の公式な通関システムなので、安心して利用できますよ。

 

関税の納付方法3つの比較(クーリエ立替・銀行振込との違い)

中国輸入で関税を支払う方法は、大きく分けて3つあります。

それぞれの違いを、下の表で比べてみましょう。

納付方法支払いの手間手数料通関スピード
リアルタイム口座事前登録+指定で自動無料◎ 最速
クーリエ立替(FedEx等)配送業者が立替立替手数料あり(約1,000円〜)○ 普通
銀行振込・現金納付都度自分で納付振込手数料など△ 遅い

このように、リアルタイム口座は「手間・手数料・スピード」のすべてでもっとも有利な方法です。

輸入の回数が増えるほど差が大きくなるので、早めに知っておいて損はありませんよ。

 

リアルタイム口座のメリット3選

リアルタイム口座で関税支払いを効率化するメリット

関税の支払いは、配送業者に立て替えてもらう方法や、着払いで支払う方法もあります。

とはいえ、ビジネスとして中国輸入に取り組むなら、リアルタイム口座が圧倒的におすすめです。

ここでは、輸入者にとっての具体的なメリットを3つ紹介しますね。

 

順番に見ていきましょう。

 

メリット1:通関手続きが早くなり、荷物が早く届く

リアルタイム口座の最大のメリットは、通関にかかる時間が大幅に短縮されることです。

口座振替を設定しておくと、税関の審査が終わった瞬間に税金が引き落とされます。

支払い待ちで荷物が止まらないため、結果としてお客様へ早く商品を届けられるんですね。

販売チャンスを逃さないためにも、通関スピードはとても大切です。

体感では、支払い待ちのタイムラグが丸ごと消えるイメージです。セール前の仕入れなど「1日でも早く欲しい」場面ほど効いてきますよ!

 

メリット2:関税の「立替手数料」を節約できる

FedExやDHLなどの配送業者は、関税を立て替えてくれることがあります。

とても便利な反面、1件あたり数百円〜数千円の「立替手数料」が上乗せされてしまいます。

目安としては、1,000円前後、または関税額の2%程度がかかるケースが多いです。

リアルタイム口座なら自分で直接納付するため、この立替手数料が一切かかりません。

塵も積もれば大きな差になるので、利益率を守るうえで見逃せないメリットですよ。

 

メリット3:不在時でもスムーズに荷物を受け取れる

関税を着払いで支払う場合、荷物の到着時に現金を用意して自宅にいる必要があります。

リアルタイム口座なら、すでに支払いが済んだ状態で荷物が届きます。

そのため、宅配ボックスを使ったり、家族に受け取りを頼んだりが簡単になるんです。

日中は仕事で家を空ける副業の方には、特にうれしい仕組みですね。

 

リアルタイム口座のデメリット・注意点

とても便利な仕組みですが、利用する前に知っておきたい注意点もあります。

これから開設を考えている方は、次の2点だけ気をつけておきましょう。

 

順番に見ていきましょう。

 

注意点1:事前の残高管理が必要(残高不足に注意)

リアルタイム口座は、引き落としのときに残高が不足しているとエラーになってしまいます。

その場合は「口座不足通知情報」が届くので、すぐに入金すれば改めて引き落とされます。

ただし、入金が遅れると、その分だけ荷物の引き取りも遅れてしまうんですね。

思わぬ高額な関税がかかることもあるため、余裕を持った資金管理を心がけましょう。

私も過去に残高不足で引き取りが遅れ、焦ったことがあります。常に2〜3ヶ月分の関税目安額を入れておくと安心ですよ!

 

注意点2:対応する金融機関が限られる(ネット銀行に注意)

利用できる金融機関に制限があるのも、少し不便な点です。

みずほ・三菱UFJ・三井住友などのメガバンクや、地方銀行、信用金庫の多くは対応しています。

一方で、楽天銀行やPayPay銀行などのネット銀行は対応していません

ただし、同じネット銀行でも住信SBIネット銀行は対応しています(2026年1月時点)。

「ネット銀行はすべて使えない」と思われがちですが、それは正確ではないんですね。

対応していない金融機関も多いので、口座を用意する前に、必ずNACCS掲示板の最新の対応金融機関一覧で確認しましょう。

 

リアルタイム口座の開設方法・手順【登録無料】

NACCSリアルタイム口座の開設手順

リアルタイム口座は、開設も維持も費用が一切かかりません。

個人事業主でも法人でも、無料で登録できますよ。

開設までの2つのステップを、順番に解説しますね。

 

順番に見ていきましょう。

 

ステップ1:法人番号・輸出入者コード(JASTPROコード)を準備する

リアルタイム口座を作るには、まず自分を特定する「輸出入者コード」が必要です。

法人の場合は、13桁の「法人番号」がそのまま輸出入者コードとして使えます

特別な申請は不要なので、すぐに次のステップへ進めますよ。

個人事業主の場合は、税関に「税関発給コード」を申請して取得します(無料)。

申請後、数日でコードが発給されます。

なお、他の記事で見かける「JASTPROコード」も、同じ輸出入者コードの一種です。

日本貿易関係手続簡易化協会(JASTPRO)が発給する有料のコードで、昔からの輸入者はこちらを使っていることもあります。

これからはじめる個人事業主の方は、無料の税関発給コードで十分なので迷わなくて大丈夫です。

あわせて、対応金融機関の口座も用意しておきましょう。

「法人番号・税関発給コード・JASTPROコード」と名前が並ぶと混乱しますが、要は「自分を特定するコードが1つあればOK」です。難しく考えなくて大丈夫ですよ!

 

ステップ2:NACCSのWEBフォームから申込・書類を郵送する

コードと口座が準備できたら、いよいよNACCSへ利用を申し込みます。

現在は、まずNACCS掲示板のWEBフォームから申込をおこなう流れです。

NACCSリアルタイム口座の利用申込フォーム

  1. NACCSのWEBフォームから利用申込を送信する。
  2. 2〜3営業日でNACCSが内容を審査し、提出書類(PDF)をダウンロードできる。
  3. 書類を印刷し、金融機関の「お届け印」を押す。
  4. 必要書類をセットにして、NACCSセンターの指定住所へ郵送する。

書類に不備がなければ、おおむね2週間〜1ヶ月ほどで引き落としが始まります。

利用開始までの日数は金融機関によって差があるので、輸入の予定が決まっている方は早めに申し込んでおくと安心ですよ。

 

【重要】開設後にリアルタイム口座を実際の輸入で使う手順

実は、リアルタイム口座は申し込んで開設しただけでは自動では使われません。

実際の輸入のときに、引き落としを適用させるための「ひと手間」が必要なんです。

ここを知らずに、銀行振込や立替になってしまうケースが意外と多いので、しっかり押さえておきましょう。

 

順番に見ていきましょう。

 

代行業者と通関業者への「事前連絡」が必須

荷物を発送する際は、以下の手順を踏む必要があります。

  1. 代行業者へ「リアルタイム口座払いであること」と「輸出入者コード」を伝える。
  2. 代行業者が、発送書類(インボイス)にその情報を記載する。
  3. 念のため、日本の通関業者へも直接連絡し、口座払いの旨を伝える。
通関業者の確認漏れで、銀行振込になってしまった経験が何度かあります。はじめて取引する通関業者の場合は、必ず電話で念押ししておくと確実ですよ。

 

FedEx・DHLなどクーリエ便で使うときの注意

FedExやDHLなどのクーリエ便でも、リアルタイム口座での納付は可能です。

ただし、口座を開設しただけでは適用されないことがほとんどなんですね。

各クーリエに対して、リアルタイム口座を使う旨の登録・連絡が別途必要になります。

この手続きをしないと、クーリエが立替払いをおこない、立替手数料を請求されてしまいます。

はじめて使う配送ルートでは、事前にクーリエへ確認しておくと安心ですよ。

 

リアルタイム口座に関するよくある質問【FAQ】

最後に、リアルタイム口座について、特に質問の多いポイントをまとめました。

開設前の疑問を、ここでスッキリ解消しておきましょう。

 

順番に見ていきましょう。

 

リアルタイム口座の「口座番号」14桁とは?確認方法は?

ここでの「口座番号」は、輸入申告のときに入力する合計14桁のコードを指します。

内訳は、金融機関コード4桁+支店コード3桁+口座番号7桁です。

通帳やネットバンキングの口座照会画面で確認できますよ。

口座番号が7桁に満たない場合は、左側に0を入れて7桁にそろえましょう。

 

申込から利用開始までの期間はどのくらいですか?

書類に不備がなければ、おおむね2週間〜1ヶ月ほどで利用を開始できます。

金融機関側の登録処理に時間がかかるため、日数には差が出ます。

輸入のスケジュールが決まっている方は、1ヶ月以上の余裕を持って申し込んでおくと安心です。

 

リアルタイム口座を使うと関税の領収書はもらえますか?

リアルタイム口座では、NACCSや金融機関から領収書は発行されません。

代わりに、希望すれば通関業者へ「振替完了通知書」を出力してもらえます(事前申込が必要)。

納税の証明としては、輸入許可通知書や口座の引き落とし記録を保管しておきましょう。

確定申告の経費計上でも、これらの書類が役立ちますよ。

 

リアルタイム口座を作っても着払いなど他の支払い方法は選べますか?

はい、選べます。

リアルタイム口座を契約していても、輸入申告の都度、納付方法を選択できます。

その申告だけ別の方法で払いたいときは、リアルタイム口座を指定しなければ大丈夫です。

状況に応じて、もっとも有利な支払い方法を選びましょう。

 

無在庫販売(小形包装物)でもリアルタイム口座は使えますか?

残念ながら、eパケットなどの小形包装物では使えないケースがほとんどです。

無在庫販売で実際に商品を輸入するのは「エンドユーザー(お客様)」だからです。

関税は輸入者にかかるため、販売者であるあなたの口座から、お客様の関税を引き落とすことはできないんですね。

無在庫販売をする場合は、関税の支払いルールを事前にお客様へ伝えておきましょう。

 

まとめ:輸入ビジネスを本格化するならリアルタイム口座は必須!

  • リアルタイム口座とは、関税や輸入消費税を銀行口座から自動で引き落とすNACCSの仕組み(正式名称:リアルタイム口座振替方式・ダイレクト方式)。
  • 通関スピードが上がり、配送業者の立替手数料(約1,000円〜)も節約できる。
  • 残高不足だと引き取りが遅れるため、余裕を持った資金管理が必要。
  • 対応金融機関は限られる。楽天銀行などネット銀行は不可だが、住信SBIネット銀行は対応。
  • 開設は無料で、法人は法人番号、個人事業主は税関発給コード(輸出入者コード)があればOK。申込から利用開始まで2週間〜1ヶ月が目安。
  • 開設後は、代行業者・通関業者・クーリエへ「口座払いの利用」を必ず伝える。
一度設定してしまえば、毎回の輸入がとても快適になります。ビジネスを拡大していくなら、早めに開設しておくのがおすすめです!
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