【図解】中国輸入の貿易条件とは?FOB・CIF・CFR・EXWの違いと選び方

こんにちは!

中国輸入代行-誠(Makoto)のパンダ社長こと酒井隆太(@makoto1688)です^^

 

子パンダ
はじめて船便を使うのですが、見積もりに書かれた「FOB」や「CIF」の意味がわからなくて…。違いと、初心者はどれを選べばいいのかを教えてほしいです!

今回は、こちらのお悩みにお答えしますね。

 

貿易条件に関するPost


この記事は、長年、中国輸入代行を営むパンダ社長が書いています。

パンダ社長
アルファベットが並ぶと身構えてしまいますよね。でも、中国輸入で覚える貿易条件はたった4つだけ。図解付きで、ゆっくり一緒に整理していきましょう^^

それでは、見ていきましょう!

 

この記事のもくじ
  1. 中国輸入の貿易条件(インコタームズ2020)とは?
  2. 【図解】中国輸入で使う4つの貿易条件(FOB・CIF・CFR・EXW)の違い一覧
  3. FOBとCIFの違いは?どちらを選ぶのが得か
  4. FOBとCFR(C&F・CNF)の違いは?
  5. FOBとEXWの違いは?中国輸入での使い分け
  6. Amazon直送で増えている「DDP」「DDU(DAP)」とは?
  7. 中国輸入の関税・消費税は貿易条件でどちらが払う?
  8. 中国輸入代行を利用するなら「FOB」がおすすめな理由
  9. 中国輸入の貿易条件に関するよくある質問
  10. まとめ:中国輸入の貿易条件は「FOB」を軸に覚えよう

中国輸入の貿易条件(インコタームズ2020)とは?

インコタームズ2020の費用とリスクの負担範囲

貿易条件とは、輸出者(売主)と輸入者(買主)のどちらが、どこまで費用とリスクを負担するかを決めた取引のルールです。

国によって商習慣が違うため、「そこまで払うとは思わなかった」というすれ違いが起こりがちですよね。

そこでパリの国際商業会議所(ICC)が、世界共通のルールとして整理してくれました。

これが「インコタームズ(Incoterms)」です。

日本の貿易実務では「建値(たてね)」や「トレードターム」と呼ばれることもありますが、指しているものは同じだと考えて大丈夫ですよ。

2026年現在、実務で参照される最新版はインコタームズ2020です。

「インコタームズ2022」という表記を見かけることもありますが、正式な最新版はインコタームズ2020ですので、安心してこちらを基準にしてくださいね。

出典インコタームズ2020(JETRO公式サイト)

 

詳しくみていきましょう。

 

費用負担とリスク負担の違い

貿易条件で決めるのは、「お金」と「責任」の境目です。

「誰が送料を払うか」だけの話ではない、というのが最初のポイントになります。

  • 費用負担:どこまでの運賃や保険料を売主が支払うか
  • リスク負担:荷物が壊れたり、なくなったりしたときにどちらが責任を負うか

たとえば、輸送中の事故で商品が海水に濡れてしまったとします。

このとき損害を被るのがどちらになるかは、貿易条件によって決まります。

ここを知らないまま契約すると、あとから「保険に入っていなかった」と気づくことになりかねません。

 

貿易条件を確認しないと起こるトラブル

条件を取り違えると、想定していなかった費用が後から発生します。

「送料込みだと思っていたのに、日本の港で高額な請求が届いた」

これは、初心者の方がとてもつまずきやすいところです。

中国輸入の場合は、依頼する代行業者がどの条件で動いているかが特に重要になります。

見積もりをもらったら「この金額はどこまで含まれていますか?」と一言確認するだけで、トラブルはぐっと減りますよ。

運賃が安く見えても、リスクを丸ごと背負う条件だと不安が残ります。自分に合ったバランスを見つけるのがコツですよ^^

 

【図解】中国輸入で使う4つの貿易条件(FOB・CIF・CFR・EXW)の違い一覧

FOB・CIF・CFR・EXWの責任範囲比較

中国輸入の実務で登場する条件は、実はたった4つに絞られます。

FOB・CIF・CFR・EXWの4つで、いずれも船便(海上輸送)で使われる条件です。

上の図解のように、売主の責任がどこまで続くかが条件ごとに変わります。

先に結論をお伝えすると、初心者の方はFOBを選んでおけばまず失敗しません。

まずは、4つの違いを一覧表で見比べてみましょう。

貿易条件費用負担(売主が支払う範囲)リスク移転地点海上保険
FOB中国の港で船に積むまで中国の港(船積み時)買主が任意で手配
CIF日本の港に到着するまで中国の港(船積み時)売主が付保(込み)
CFR日本の港に到着するまで中国の港(船積み時)なし
EXW売主の工場で引き渡すまで売主の工場(出荷時)なし
【重要ポイント】
FOB・CIF・CFRは、どれもリスクの移転地点が「中国の港(船積み時)」です。「CIFだから輸送中の事故も売主の責任」というのは、よくある勘違いなので気をつけてくださいね。

 

詳しくみていきましょう。

 

FOB(Free On Board):本船渡し条件

中国輸入でもっともスタンダードな条件です。

読み方は「エフ・オー・ビー」、日本語では「本船渡し」と訳します。

売主は中国の港で、船に荷物を積み込むところまでを担当します。

荷物が船に乗った瞬間、費用もリスクも買主に移ります。

責任の切り替わりがはっきりしているため、多くの代行業者が採用しています。

中国のサプライヤーや代行業者の見積もりでは、「FOB Shanghai」「FOB Shenzhen」のように港名とセットで書かれます。

これは「その港で船に積むまでは売主が責任を持ちます」という意味なんですね。

港が変われば運賃も変わります。見積もりのときは、どの港から出るのかも一緒に確認しておくと安心ですよ^^

 

CIF(Cost, Insurance and Freight):運賃保険料込条件

読み方は「シー・アイ・エフ」、「運賃保険料込条件」と訳します。

売主が、日本の港までの海上運賃と海上保険料を負担してくれる条件です。

こう聞くと、買主にはメリットしかないように見えますよね。

ところが、リスクの移転地点は「中国の港」のままです。

つまり、輸送中に事故が起きたときに保険を請求するのは、買主であるあなたということになります。

 

CFR(Cost and Freight):運賃込条件

CIFから保険を抜いた条件で、読み方は「シー・エフ・アール」です。

以前はC&F(シー・アンド・エフ)やCNFと呼ばれていましたが、現在の正式名称はCFRになります。

古い見積書にC&F表記が残っていることもありますが、中身は同じものと考えて問題ありません。

売主が支払うのは、日本の港までの海上運賃のみです。

保険料の分だけコストを抑えられますが、万が一の補償がないため、はじめての方には少し不向きですね。

 

EXW(Ex Works):工場渡し条件

読み方は「イー・エックス・ダブリュー」、「工場渡し条件」と訳します。

売主の工場で荷物を受け取る、もっともシンプルな条件です。

工場を出たあとの中国国内の輸送費も、輸出通関の手続きも、すべて買主の負担になります。

中国国内に自前の物流ルートを持っている、上級者向けの条件といえます。

1688.comなどで直接交渉するときに登場することがありますよ。

「誠」をご利用いただく場合は、基本的にFOBです。船に乗るまでは、私たちがしっかり責任を持ちますね!

船便の日数や料金そのものが気になる方は、こちらもあわせてどうぞ。

 

FOBとCIFの違いは?どちらを選ぶのが得か

FOBとCIFの費用負担とリスク移転比較

いちばん質問が多いのが、「FOBとCIFはどう違うの?」という疑問です。

見るべきポイントは、費用の境目とリスクの境目がそれぞれどこにあるか、この2つだけです。

 

詳しくみていきましょう。

 

費用の境目は違うが、リスクの境目は同じ

FOBは中国の港まで、CIFは日本の港までが売主の費用負担です。

ここだけを見ると、CIFのほうが手厚く感じますよね。

ところが、リスクの移転地点はどちらも「中国の港で船積みしたとき」で同じなんです。

CIFで輸送中に事故が起きた場合、保険金を受け取る手続きをするのは買主になります。

「運賃を払っている=事故の責任も負う」ではない、と覚えておいてくださいね。

項目FOBCIF
売主が払う運賃中国の港で船積みするまで日本の港に到着するまで
海上保険買主が任意で手配売主が付保(金額に込み)
リスク移転地点中国の港(船積み時)中国の港(船積み時)
向いている人コストの内訳を把握したい人手配をまとめて任せたい人

 

FOBとCIFはどちらが得?見積もりの比べ方

支払う総額そのものは、FOBとCIFで大きく変わるわけではありません。

ただしCIFは、運賃と保険料が商品代金に溶け込むため、内訳が見えにくくなります。

一方のFOBなら、商品原価と国際送料をきれいに切り分けて管理できます。

利益計算をきちんと積み上げたい方には、内訳が見えるFOBのほうが扱いやすいですね。

逆に、手配の手間をできるだけ減らしたい方にはCIFも選択肢になります。

相見積もりのコツは、条件をそろえて比べること。FOBとCIFのまま金額だけ並べると、本当に安いほうを選び損ねてしまいます。

 

FOBとCFR(C&F・CNF)の違いは?

FOBとCFRの違いは、日本の港までの海上運賃を誰が支払うか、その一点だけです。

FOBは買主が運賃を手配し、CFRは売主が運賃を含めた金額を提示してくれます。

リスクの移転地点は、どちらも中国の港(船積み時)で変わりません。

そしてCFRとCIFの違いは、海上保険が付いているかどうかだけです。

3つの関係を整理すると、次のようになります。

  • FOB=商品代金+中国国内の費用(船積みまで)
  • CFR=FOB+日本の港までの海上運賃
  • CIF=CFR+海上保険料

CFRは保険がない分だけ安く見えますが、事故が起きたときの備えはありません。

はじめてであれば、FOBで運賃と保険を自分で把握するほうが、結果的に安心できると思いますよ。

 

FOBとEXWの違いは?中国輸入での使い分け

FOBとEXWの売主責任範囲比較

次に、代行業者や工場とのやり取りでよく出てくるFOBとEXWの比較です。

違いはシンプルで、売主の責任が「港まで」か「工場まで」かという点にあります。

自社で中国国内の配送ルートを使いたい方にとっては、この差が大きく効いてきます。

 

あなたに合うのはどっち?

詳しくみていきましょう。

 

FOBを選ぶメリット

FOBなら、中国国内の輸送や輸出通関を売主(代行業者)に任せられます。

「工場から港までのトラックが手配できない」といったトラブルを避けられるのは、大きな安心材料です。

はじめての方は、まずFOBで進めるのがもっとも安全な選択肢ですね。

 

EXWを選ぶメリット

EXWは、商品代金そのものをいちばん安く見せられる条件です。

自分で安い物流網を持っているなら、EXWのほうがトータルコストを下げられます。

ただし中国国内での紛失や破損のリスクも負うため、管理の手間は確実に増えます。

 

Amazon直送で増えている「DDP」「DDU(DAP)」とは?

DDPとDDU(DAP)の関税負担比較

最近はAmazon FBA直送などで、「DDP」という言葉を目にする機会が増えました。

これまでの4条件とは少し性格が違い、売主が買主の指定した場所まで届けてくれる条件です。

港渡しのFOBやCIFとの大きな違いは、荷物の受け渡し場所が「港」ではなく「倉庫の玄関先」になる点ですね。

 

詳しくみていきましょう。

 

DDP(Delivered Duty Paid):関税込持込渡し条件

売主が、あなたの指定した場所(Amazonの倉庫など)まで荷物を届けます。

さらに、輸入時の関税や消費税もすべて売主が支払います。

買主は待っているだけで済むので、手間の面ではいちばん楽な条件です。

そのぶん、代行業者の手数料は高めに設定される傾向があります。

 

DDU(Delivered Duty Unpaid):関税抜き持込渡し条件

DDUは旧版の条件で、現行のインコタームズでは近い条件としてDAPが使われます。

目的地までの運賃は売主が負担しますが、関税と消費税は買主が支払います。

関税額を自分で把握しておきたい方に向いた条件ですね。

Amazon FBA直送サービスでも、よく使われています。

DDPは楽な半面、税金の内訳が見えにくくなりがちです。1円単位でコスト管理をしたい方には、やはりFOBが向いていますよ。

 

中国輸入の関税・消費税は貿易条件でどちらが払う?

貿易条件の話でよく出るのが、「関税は結局どちらが払うの?」という疑問です。

結論からお伝えすると、DDP以外はすべて日本の輸入者(=買主)が納めます。

FOBでもCIFでもCFRでもEXWでも、日本側の関税と消費税を支払うのはあなたです。

 

詳しくみていきましょう。

 

課税価格の基準になるのは「CIF価格」

日本の関税は、商品代金だけにかかるわけではありません。

課税価格は、商品代金に日本の港までの運賃と保険料を加えた「CIF価格」が基準になります。

つまり、送料が高くなればそのぶん関税も増えるという仕組みですね。

出典税関公式サイト

 

FOB価格で仕入れたときの関税の考え方

FOBで仕入れた場合、見積もりに海上運賃や保険料は含まれていません。

その場合は、FOB価格に実際にかかった運賃と保険料を足してCIF相当額を計算し、申告することになります。

「FOBだから関税が安くなる」わけではないので、ここは誤解しないようにしてくださいね。

逆にいえば、どの条件で仕入れても最終的な課税価格の考え方は変わりません。

 

中国輸入代行を利用するなら「FOB」がおすすめな理由

中国輸入代行でFOBを選ぶメリット

これから中国輸入をはじめるなら、迷わずFOBを選んでおきましょう。

いちばんの理由は、コストの透明性が高いからです。

CIFやCFRでは、運賃に売主の利益が上乗せされていても気づきにくいという弱点があります。

その点FOBなら、商品原価と国際送料をきれいに切り分けられます。

  • 商品原価と輸送コストを別々に管理できる
  • 日本の通関で発生する追加費用を把握しやすい
  • トラブルが起きたときの責任範囲がはっきりしている
「結局いくらかかったの?」をなくしてくれるのがFOBです。物販をビジネスとして育てる、最初の一歩ですよ^^

 

中国輸入の貿易条件に関するよくある質問

最後に、貿易条件で迷いやすい5つの疑問にお答えしますね。

 

詳しくみていきましょう。

 

FOB ShanghaiやFOB Shenzhenはどういう意味ですか?

FOBのうしろに続くのは、船積みをする中国側の港名です。

FOB Shanghai(上海)、FOB Shenzhen(深セン)、FOB Guangzhou(広州)、FOB Dalian(大連)などがよく使われます。

いずれも「その港で船に積み込むまでは売主が責任を持つ」という意味になります。

港が違えば運賃も納期も変わりますので、見積もりでは港名まで必ず確認しておきましょう。

 

FOBとFCAの違いは何ですか?

FCA(運送人渡し)は、指定した場所で運送人に荷物を引き渡した時点で責任が移る条件です。

FOBは「船に積んだ時点」で責任が移りますが、コンテナ輸送では船積みの前にターミナルへ預けるため、本来はFCAが適切とされています。

ただし中国輸入の実務では、コンテナでも慣習的にFOBと表記されるのが一般的です。

はじめての方は、あまり気にせずFOBで進めて問題ありませんよ。

 

中国輸入で海上保険には入った方がいいですか?

高額な商品や割れ物を仕入れるなら、加入をおすすめします。

FOB・CFR・EXWは輸送中のリスクを買主が負うため、事故が起きると損害を自分でかぶることになるからです。

保険料は商品代金の数パーセント程度が目安で、商工会議所や代行業者を通じて加入できます。

「誠」でも手配できますので、不安な方は遠慮なくご相談ください。

 

貿易条件は買主と売主のどちらが決めるのですか?

基本的には、買主と売主の交渉で決めます。

中国輸入では、代行業者が標準で採用している条件によって実質的に決まることが多いです。

代行業者の多くはFOBを標準としています。

見積もりを取るときは、その価格が「どの貿易条件のものか」を必ず確認しましょう。

 

インコタームズ2020には全部でいくつの条件がありますか?

インコタームズ2020には、全部で11の条件があります。

どの輸送手段でも使えるのが、EXW・FCA・CPT・CIP・DAP・DPU・DDPの7つです。

海上輸送専用が、FAS・FOB・CFR・CIFの4つです。

中国輸入で実際に使うのは、このうちFOB・CIF・CFR・EXWの4つだけで十分ですよ。

 

まとめ:中国輸入の貿易条件は「FOB」を軸に覚えよう

  • 貿易条件(インコタームズ2020)は、費用とリスクの分担を決めるルール
  • 中国輸入でまず覚えるのはFOB・CIF・CFR・EXWの4つ
  • FOB・CIF・CFRは、リスク移転地点がどれも「中国の港」
  • おすすめはコスト管理がしやすいFOB(本船渡し)
  • CFRはC&F・CNFと同じ意味で、CIFから保険を抜いた条件
  • リスクは買主負担なので、高額品や割れ物は海上保険を検討
  • 関税・消費税はDDP以外すべて買主が負担し、課税価格はCIF価格が基準
  • Amazon直送ならDDPも選択肢だが、内訳の見えにくさに注意
貿易はルールを知ったもん勝ちです。ひとつずつ、一緒にマスターしていきましょうね^^
中国輸入代行 誠
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