
こんにちは!
中国輸入代行-誠(Makoto)のパンダ社長こと酒井隆太(@makoto1688)です^^

今回は、こちらのお悩みにお答えしていきます。
▼アンダーバリューに関するPost▼
「関税安くしといたよ!」これ、中国輸入で一番震える言葉です。代行業者の勝手な判断で申告額を下げられると、ある日突然税関からお尋ねハガキが届きます。「業者がやった」は一切通用せず、重い脱税の責任を負うのは輸入者自身。ブラックリスト入りを回避し、自分の身を守るための正しい知識、持って…
— パンダ社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠🇨🇳🇯🇵🇺🇸🇰🇷 (@makoto1688) May 18, 2026
この記事は、長年、中国輸入で物販ビジネスを営む酒井隆太が書いています。

それでは、見ていきましょう!
中国輸入のアンダーバリュー(過少申告)とは?意味と違法性

中国輸入におけるアンダーバリューとは、関税や消費税を安くするために、実際の購入価格より低い金額をインボイス(仕入書)に記載する違法行為のことです。
意図的におこなった場合はもちろん、代行業者の勝手な判断でおこなわれた場合でも、輸入者であるあなたに重い法的責任が問われてしまいます。
発覚すれば高額な追徴課税や荷物の没収といったペナルティがあり、ビジネスの継続そのものが難しくなるため、絶対に避けるべき行為です。
詳しくみていきましょう。
アンダーバリューの意味と発生する仕組み
アンダーバリューとは、輸入時の書類であるインボイスに記載する商品の申告価格を、わざと低く偽る行為です。
日本の関税や消費税は、商品の価格(課税価格)を基準に計算されます。
そのため、申告価格を下げれば、支払う関税や消費税が安くなるという仕組みなんですね。
しかし、これは明確な関税法違反であり、立派な脱税行為に該当します。
「少しでも利益を出したい」という軽い気持ちで手を出すと、後で取り返しのつかない事態に陥ってしまうので、まずは正しい仕組みから理解していきましょう。
関税・消費税の計算方法(CIF価格)と申告価格の関係
なぜ申告価格を下げると税金が安くなるのか、計算の仕組みを見てみましょう。
商用輸入の場合、税金のもとになる課税価格は「CIF価格」と呼ばれ、次のように計算されます。
- 課税価格(CIF価格)=商品代金+中国国内送料・国際送料+保険料
- 関税=課税価格×関税率
- 輸入消費税=(課税価格+関税)×消費税率
ご覧のとおり、すべての税金が「課税価格」に連動しているため、インボイスの金額を下げると関税も消費税もまとめて安くなってしまいます。
これこそが、アンダーバリューという不正が生まれてしまう根本的な理由です。
また、商品代金だけを申告して送料や保険料を含めずに申告した場合も、課税価格が不足するためアンダーバリュー扱いになります。
なお、自分で使う目的の個人輸入の場合は、課税価格が「海外小売価格×0.6」に軽減される特例がありますが、販売目的の仕入れには適用されないので注意してくださいね。
脱税行為にあたる法的根拠と関税法の罰則(懲役・罰金・加算税)
アンダーバリューは、関税法で処罰の対象となる犯罪行為です。
具体的には、次の2つの罪に問われる可能性があります( 参考:e-Gov法令検索「関税法」)。
- 関税ほ脱罪(関税法第110条):不正の行為により関税を免れた場合。10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科されます(未遂でも処罰対象)
- 虚偽申告罪(関税法第111条):偽った申告や書類で輸入した場合。5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科されます
さらに刑事罰とは別に、不足していた本来の関税・消費税を納めたうえで、行政上のペナルティとして「過少申告加算税(10〜15%)」や、悪質な場合は「重加算税(35%)」が上乗せされます( 参考:税関公式「加算税の制度について」)。
安く済ませようとした結果、本来の何倍もの税金を支払うハメになり、ビジネスとしては大赤字です。
「たかが関税」と思わず、懲役刑まである重い犯罪だということを、まず心に留めておいてください。
なぜ起こる?中国輸入代行業者が勝手にアンダーバリューをする背景
自分から指示していなくても、中国の代行業者が勝手に申告価格を下げてしまうケースが多発しています。
これには、中国独自の商慣習による「間違った親切心」と、悪質業者による「中抜き」という2つの大きな理由があります。
日本の法律では犯罪になるという認識が薄い業者が多いため、輸入者自身が警戒しなければなりません。
詳しくみていきましょう。
中国現地の商慣習と「顧客へのサービス(善意)」という致命的な勘違い
中国の一部業者には、「お客さんのために税金を安くしてあげよう」という独特の文化があります。
彼らは良かれと思って、勝手にインボイスの金額を改ざんして発送してしまうんですね。
しかし、日本の厳しい法律ではそれが犯罪になるという認識が、彼らには欠けているのです。
この「ありがた迷惑」な商慣習が、多くの初心者輸入者をトラブルに巻き込んでいます。
悪質なフォワーダー(国際配送業者)と代行業者の運賃マージン構造
もう一つの理由は、悪質な代行業者やフォワーダーによる純粋な詐欺(中抜き)目的です。
悪質な業者は、あなたには「正規の関税額」を請求して支払わせます。
しかし、実際の通関時にはアンダーバリューで申告し、安い関税だけを日本の税関に納めます。
そして、浮いた関税の差額を業者のふところが着服するという卑劣な手口です。

アンダーバリューはなぜバレる?税関の厳しいチェック体制

「何万個も荷物があるのだからバレないだろう」と思うのは大きな間違いです。
日本の税関は、高度なシステムと過去の膨大なデータを用いて、不審な申告を瞬時に見破ります。
輸入時のシステムチェック・送金記録との照合・輸入後の事後調査という三段構えになっているため、ごまかしは一切通用しません。
詳しくみていきましょう。
NACCSの「レンジアウト」による申告価格の異常検知
日本の輸出入申告は、「NACCS(ナックス)」という電子システムで処理されており、過去のあらゆる申告データが蓄積されています。
このビッグデータにより、品目や原産国ごとの「相場価格」が税関側で丸見えになっているんですね。
申告価格がこの相場から著しく外れると、システムが自動で異常を検知します。
これを「レンジアウト」といい、検知された荷物は税関職員によるインボイスの確認や、開封検査の対象になります。
「本革のバッグが100円」といった申告は、人の目に触れる前にシステムの段階で一瞬で弾かれてしまうというわけです。
さらに、高度なX線検査によって荷物の中身を透視し、申告内容と現物が合っているかどうかも厳しくチェックされています。
インボイス記載額と実際の送金記録(決済履歴)の不一致
税関は不審な荷物を見つけると、輸入者に対して「送金明細」などの提出を求めます。
インボイスに記載された金額と、あなたが実際に中国へ送金した金額が一致しなければ、すぐに嘘がバレてしまいます。
クレジットカードの明細や銀行の振込履歴などは改ざんできないため、言い逃れは不可能です。
税関の輸入事後調査|追徴税額は年間約157億円(財務省)
「通関を無事に通れたからセーフ」というわけでもありません。
税関には、輸入後に「申告が正しかったか」を調べる「輸入事後調査」という権限があり、税関職員が事業所を訪問して帳簿・インボイス・入出金記録などを突き合わせます。
財務省の公表によると、令和6事務年度は3,609者が調査を受け、うち約75%にあたる2,690者に申告漏れ等が見つかり、追徴税額は約157億1千万円にのぼりました( 参考:財務省「令和6事務年度 輸入事後調査の結果」)。
しかも、主な申告漏れの事例として真っ先に挙げられているのが「低価のインボイスによる輸入申告」、つまりアンダーバリューです。
関税の時効は原則5年(不正行為がある場合は7年)なので、過去の取引まで遡って追徴されることも珍しくありません。

知らずにアンダーバリューになる3つのケース|アリババ・タオバオ仕入れの注意点

アンダーバリューは、悪意がなくても「知らないうちに」該当してしまうことがあります。
とくに中国のECサイトで仕入れる際は、クーポン割引・おまけ商品・不良品の値引き処理など、申告価格の扱いに迷う場面が多いものです。
正しい課税価格の考え方を知り、適法なインボイスを作成することが大切です。
- クーポンの種類によって申告価格の計算が変わる
- 無償サンプルでも「0円」申告は法律違反になる
- 前回の不良分をインボイスで値引き相殺してはいけない
詳しくみていきましょう。
クーポン割引・ボリュームディスカウント適用時の正しい申告価格の考え方
アリババなどで大量購入によるボリュームディスカウントを受けた場合、値引き後の実際の決済金額で申告可能です。
しかし、ポイント利用や一部の特殊なクーポンによる値引きは、課税価格から控除できない場合があります。
原則として、「誰でも受けられる普遍的な値引き」のみが認められると覚えておきましょう。
不安な場合は、税関の公式サイト等で課税価格の決定原則を確認するか、専門の通関業者に相談してくださいね。
「無償サンプル」や「おまけ商品」が同梱されている場合の適法なインボイス作成法
中国のセラーは、注文品とは別に無償のサンプルやおまけを同梱してくることがよくあります。
この場合、無料だからといってインボイスに「0円」と記載すると、税関でアンダーバリュー扱いになってしまいます。
商品として価値がある以上、適正な市場価格(類似品の相場)で申告しなければなりません。
インボイスには「Commercial Value(商業的価値)」として想定価格を併記するのが正しいルールです。
前回の不良・クレーム分をインボイスで値引き相殺してしまうケース
「前回届いた商品に不良があったから、今回のインボイスからその分を差し引いてもらった」というケースも、実は要注意です。
たとえば本来10万円分の仕入れなのに、前回の不良2万円分を引いて「8万円」のインボイスで申告すると、今回の貨物そのものの価値は10万円のままなので、アンダーバリューとみなされてしまいます。
今回の貨物は本来の価格で申告したうえで、不良分の補償は値引きではなく、返金や無償の代替品として別に処理してもらうのが正しい対応です。
補償を受けた場合は、セラーとのやり取りや請求書などの証拠を残しておくと、後から説明を求められても安心です。

税関から「お尋ね(価格確認)」が届いた時の正しい対処法

税関でアンダーバリューが疑われると、荷物はその場で保留され、あなた宛に「お尋ね」のハガキや電話がきます。
突然の連絡に驚いてしまうと思いますが、慌てて虚偽の説明を重ねることだけは絶対にやめてください。
速やかに正しい決済証明を用意し、誠実に事実を説明することが、被害を最小限に抑える唯一の道です。
詳しくみていきましょう。
虚偽報告は絶対NG!直ちに準備すべき証拠書類(送金明細・注文画面)一覧
税関から価格の確認が来たら、まずは実際の購入価格を証明できる書類を急いで準備しましょう。
アリババやタオバオでの注文完了画面のスクリーンショットが有効です。
また、PayPalやクレジットカード、銀行振込などの送金明細書も用意してください。
これらの改ざんされていない一次情報を提示することが最も重要です。
代行業者の独断だった場合の、税関への具体的な説明手順と交渉術
もしアンダーバリューが代行業者の勝手な行為だった場合、その事実を税関へ正直に伝えてください。
「自分は正規の価格で依頼したが、業者が独自の判断でインボイスを作成した」と説明します。
証拠として、代行業者とのチャット履歴(正規価格での請求内容など)を提出できれば、より信憑性が高まりますよ。
輸入者「ブラックリスト入り」を回避するための修正申告と事後対応
アンダーバリューに気づいたら、ただちに正しい価格での「修正申告」をおこないましょう。
税関から指摘される前に自主的に修正申告をすれば、加算税が軽減または課されない場合もあり、誠実な対応そのものがあなたを守ってくれます。
反対に、一度でも悪質な虚偽報告をおこなうと、税関のブラックリストに載り、今後の輸入時に毎回厳しい検査を受けることになってしまいます。
「気づいた時点ですぐ申告」を合言葉にしてくださいね。
アンダーバリューを未然に防ぐ対策
アンダーバリューの被害を防ぐには、輸入者自身が発注時に対策を講じることが何より大切です。
そのうえで、コンプライアンスを遵守する優良な代行業者を選ぶことが、最も確実な防衛策になります。
業者任せにせず、規約の確認や中国語での念押しを徹底しましょう。
詳しくみていきましょう。
サイトの利用規約における「インボイス作成責任」の記載箇所をチェックする
代行業者を利用する前に、必ず公式サイトの「利用規約」を隅々まで確認してください。
「インボイスの申告金額に関する責任は一切負わない」といった逃げ道が書かれている業者は危険です。
優良な業者は、日本の関税法を遵守し、適正な価格で申告することを明記しています。
私たち「誠」は、日本の法律に則った適正な申告を徹底しており、アンダーバリューのリスクは一切ありませんので、安心してご利用くださいね。
発注時にそのままコピペして使える「アンダーバリュー防止の念押し中国語テンプレート」
中国のセラーや代行業者に依頼する際は、注文時の備考欄などでハッキリと意思を伝えましょう。
「アンダーバリューは絶対にしないでください。実際の購入金額でインボイスを作成してください」と念押しします。
「请如实申报,不要低报价格(事実どおりに申告してください、低く申告しないでください)」と添えると効果的です。
自衛のために、この一文をコピペして毎回伝える癖をつけてください。
中国輸入のアンダーバリューに関するよくある質問
中国輸入の初心者の方から、アンダーバリューについてよくいただく質問をまとめました。
トラブルを防ぐためにも、細かいルールや対処法をここでしっかり確認しておきましょう。
万が一の事態に備えて、正しい知識を身につけることが大切です。
詳しくみていきましょう。
代行業者が勝手に過少申告した場合、誰が責任を負いますか?
残念ながら、輸入者であるあなたがすべての責任を問われます。
税関から見れば、誰がインボイスの数字を書き換えたかに関わらず同じ扱いです。
「輸入者が不当に安い関税で通関しようとした」という事実が全てとなります。
だからこそ、業者任せにせず自分自身で事前に対策をおこなう必要があるんですね。
中国輸入のアンダーバリューの罰則や時効はどれくらいですか?
発覚した場合、不足分の税金に加えて「過少申告加算税(10〜15%)」や「重加算税(35%)」が課せられます。
さらに、悪質な場合は関税法違反として、懲役や罰金といった刑事罰の対象になることもあります(詳しくはこちらの章をご覧ください)。
関税の時効は原則として5年(偽りその他不正の行為による場合は7年)と定められています。
過去の取引であっても、事後調査で発覚すれば遡って追徴課税されます。
税関から価格確認のハガキや電話がきた場合、無視するとどうなりますか?
税関からの連絡を無視すると、荷物は通関許可が下りず、いつまでも手元に届きません。
一定期間が経過すると、商品は中国に返送されるか、最悪の場合は税関で滅却(廃棄)処分となります。
仕入れ資金が丸々パーになるだけでなく、心証を悪くしてブラックリストに入るリスクが高まります。
絶対に無視せず、速やかに事実関係を説明してください。
中国からの無償サンプル品にも関税や消費税はかかりますか?
はい、無償のサンプル品であっても関税や消費税の課税対象となります。
無料だからといってインボイスに0円と記載することは認められていません。
類似品の市場価格を基準にして、適正な価値を申告する必要があります。
これを怠るとアンダーバリューとして扱われるため注意が必要です。
まとめ:正しい関税申告こそが中国輸入ビジネスを長く継続する唯一の道
- アンダーバリューは輸入者が重い責任を負う違法な脱税行為で、懲役・罰金の刑事罰もある
- 代行業者の勝手な親切心や中抜き目的で被害に遭うケースが多い
- NACCSのレンジアウト・送金記録の照合・輸入事後調査の三段構えで必ずバレる
- クーポン・無償サンプル・不良分の値引き相殺など、知らずに該当するケースに注意する
- お尋ねが来た際は虚偽報告をせず、送金明細を提出して速やかに修正申告する
- 発注時の中国語での念押しと、優良な日本の代行業者選びが必須である


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