
こんにちは!
中国輸入代行-誠(Makoto)のパンダ社長こと酒井隆太(@makoto1688)です^^
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今回は、こちらの疑問にお答えします。
▼HSコードに関するPost▼
中国輸入で「前回通ったHSコードだから大丈夫」と思っていませんか?材質・用途・インボイス品名が少し違うだけで、関税や通関可否が変わることがあります。通関で止まる前に、調べ方と確認ポイントを押さえておきましょう。
— パンダ社長(酒井隆太)@中国輸入代行-誠🇨🇳🇯🇵🇺🇸🇰🇷 (@makoto1688) May 11, 2026
この記事は、長年、中国輸入ビジネスを営むパンダ社長が書いています。

それでは、さっそく見ていきましょう。
HSコードとは?中国輸入でなぜ重要なのか

HSコードとは、世界共通で商品を分類するための番号で、この番号によって関税率・輸入消費税・通関の可否が決まります。
つまり、中国輸入のすべての出発点になる、とても大切な番号なんですね。
聞き慣れない言葉なので、つい身構えてしまうかもしれません。
でも、その役割はとてもシンプルなので、どうか安心してください。
ひとつだけ気をつけたいのは、中国の仕入れ先が教えてくれた番号と、日本で使う番号が、ぴったり一致するとは限らないという点です。
ですから、まずは「日本で輸入申告するときの番号」を基準に考えていくと、迷いにくくなりますよ。
| 確認項目 | HSコードが影響する内容 |
|---|---|
| 関税率 | 商品ごとの税率や協定税率の判定 |
| 輸入消費税 | 課税価格と税額計算の前提 |
| 輸入規制 | 食品衛生法、PSE、電波法、薬機法などの確認 |
| 通関可否 | 税関検査や追加資料提出の有無 |
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
HSコードで決まること(関税率・輸入消費税・通関可否)
HSコードは、日本では「統計品目番号」や「税番」と呼ばれることもあります。
むずかしそうに見えますが、この番号が決まると、関税率や輸入時に確認すべきことが自然と見えてきます。
たとえば、同じ「バッグ」でも、革製なのか合成樹脂製なのかで分類は変わってきます。
「ライト」も同じで、懐中電灯なのか、お部屋を飾る装飾用なのかによって番号が変わります。
そのため、商品名だけでパッと決めてしまうと、思わぬところで税関に止められてしまうことがあるんです。

HSコードの構造と読み方(類・項・号を具体例で分解)
HSコードは、左から順に「類 → 項 → 号」という階層になっていて、桁が増えるほど分類が細かくなっていきます。
この仕組みを知っておくと、番号の意味がスッと読めるようになりますよ。
言葉だけだと分かりづらいので、綿100%のTシャツを例に、番号を分解してみましょう。
| 桁数 | 名称 | 例(綿のTシャツ) | 意味 |
|---|---|---|---|
| 最初の2桁 | 類 | 61 | 編物の衣類グループ |
| 4桁 | 項 | 6109 | Tシャツ・肌着類 |
| 6桁 | 号 | 6109.10 | そのうち綿製のもの |
| 7桁目〜 | 統計細分 | 国ごとに異なる | 日本は9桁、中国は10桁 |
このように、6桁目までは世界共通のルールで決まっていて、7桁目から先は国ごとの独自ルールになっています。
「大きなグループから、少しずつ細かく絞っていく番号」とイメージしておくと、このあとの調べ方もぐっと理解しやすくなりますよ。
桁数の違い:国際6桁・日本9桁・中国10桁
HSコードは、最初の6桁までが世界共通の部分になっています。
7桁目から先は、それぞれの国の制度や統計に合わせて、細かく分かれていきます。
日本で輸入申告をするときは、6桁に3桁を足した9桁の「統計品目番号」を使います。
NACCSという電子申告システムを使うときは、NACCS用の品目コードもあわせて確認します。
一方、中国側の税番は10桁で運用されていて、中国の輸出や国内の制度に合わせた番号になっています。
だからこそ、日本側の番号とは完全には一致しないことがある、というわけですね。
- HS6桁:世界共通の分類(類・項・号)
- 日本9桁:日本の輸入統計品目番号
- NACCS用コード:電子申告で使う品目コード
- 中国10桁:中国側の輸出入制度で使う番号
中国の仕入れ先が出したHSコードはそのまま使える?
仕入れ先が教えてくれるHSコードは、あくまで「参考」として受け取るのがおすすめです。
そのまま日本の申告に使えるとは、限らないからです。
中国側の番号は、中国から輸出するための書類用に付けられていることがあります。
そのため、日本の税関が同じ番号をそのまま認めてくれるとは限りません。
特にRCEPや原産地証明がからむ場面では、輸出国側と輸入国側とで見え方がずれることがあります。
中国側のコードは「入口の手がかり」として使い、最終的には日本側で確認し直すと安心です。
また、OEM品や仕様を少し変えた商品は、前回と同じコードを使い回さないようにしましょう。
材質や用途がほんの少し変わるだけでも、分類が変わってしまうことがあるためです。

中国輸入でのHSコードの調べ方【4ステップ】

HSコードは、商品名で検索すれば一発で出てくる、というものではありません。
最初に商品の情報をしっかりそろえてから、税関の資料で確認していくのが基本の流れになります。
ここでは、はじめての方でも迷わないように、調べ方を4つのステップに分けてご紹介しますね。
それでは、順番に見ていきましょう。
手順1:材質・用途・加工の有無から商品情報を整理する
まずは、その商品が「実際にどんなものか」を整理することからはじめましょう。
というのも、HSコードは商品名よりも、材質や用途が判断の決め手になるからです。
税関や通関業者さんへ渡す情報は、できるだけ具体的にそろえておくと、その後の確認がぐっとスムーズになりますよ。
- 商品写真
- 材質と素材割合
- 使用目的
- サイズと重量
- 完成品か部品か
- 加工の有無
- 電池や無線機能の有無
- 食品接触や乳幼児向け用途の有無
「雑貨」「アクセサリー」といったざっくりした言葉だけでは、残念ながら分類の判断ができません。
通関で止まってしまうのを防ぐためにも、インボイスの品名もあわせて具体的にしておきましょう。
手順2:実行関税率表で候補コードを絞る(具体例つき)
基本となるのは、税関が公開している実行関税率表です。
まずは大きな「類」から探していき、項、号へと、順番に絞り込んでいきます。
いきなり9桁を当てにいくのではなく、まずは6桁の候補をいくつか出してみるのがコツですよ。
安い税率の番号を探すのではなく、商品の実態に合った番号を探すことが、何より大切です。
先ほどの綿100%のTシャツで、実際にたどってみましょう。
衣類はまず、編んで作る「編物」なのか、織って作る「織物」なのかで、類が分かれます。
編物のTシャツは、第61類に入ります。
そのなかでもTシャツは、6109という項が目安になります。
さらに綿製なので、6109.10あたりが候補として見えてきます。
最後に、日本独自の統計細分によって、9桁まで決まっていきます。
あとは、その行と税率の列が交わったところが、その商品の関税率になります。

手順3:候補が複数あるときの優先順位の付け方
候補がいくつか出てきて、迷ってしまうこともあると思います。
そんなときは、根拠を順番に確認していきましょう。
特に、いろいろな機能を持つ商品やセット品は、判断に迷いやすいところです。
| 優先順位 | 確認する根拠 |
|---|---|
| 最優先 | 商品の主要な機能、用途、材質 |
| 次に確認 | 類注、部注、通則、分類例規 |
| 補助資料 | 商品ページ、仕様書、写真、製造工程 |
| 最終確認 | 通関業者や税関への相談 |
あわせて、類注や部注にも必ず目を通しておきましょう。
税関が公開している分類事例も、似た商品を判断するときの、心強い味方になってくれます。
ただし、写真が似ているからといって、そのまま丸写しするのは禁物です。
材質や用途が違えば、分類も変わってくるからですね。

手順4:判断に迷ったら税関の事前教示制度を使う
自分だけではどうしても決められない……。
そんなときは、税関の事前教示制度を頼ってみましょう。
これは、輸入する前に税関が分類を回答してくれる、とてもありがたい制度です。
文書でもらった回答は、実際の輸入申告でもしっかり尊重されます。
高額な商品や、これから継続して仕入れていく商品では、特に心強い味方になってくれますよ。
分類が割れやすい商品にも向いています。
メールや電話でも気軽に相談できますが、文書での回答とは、扱いの重みが少し違います。
長く売っていきたい商品ほど、きちんと根拠を残しておくと安心ですね。
HSコードを調べられる検索ツール4選

HSコードを調べるためのツールは、日本側と中国側の両方にあります。
ただ、それぞれ役割がまったく違うので、混同してしまうと少し危険です。
最終的な判断は、必ず「日本で輸入申告する分類」に合わせる、と覚えておきましょう。
ここでは、現場でよく使う4つのツールを、使いどころとあわせてご紹介しますね。
それでは、順番に見ていきましょう。
実行関税率表(税関Web Tariff)の使い方
日本で輸入申告するときの基本は、税関が公開している実行関税率表です。
まずはこのツールで、「類 → 項 → 号」の順に候補を絞っていきます。
そして、ここでひとつ注意したいのが、税率の列がいくつも並んでいることです。
最初は戸惑ってしまうかもしれませんが、中国輸入で見るべき列は決まっているので、心配いりませんよ。
| 税率の列 | 意味 | 中国輸入との関係 |
|---|---|---|
| 基本税率 | 国内法で定められた原則の税率 | 協定税率のほうが低ければ使わない |
| WTO協定税率 | WTO加盟国に適用される税率 | 中国輸入で基本的に見る列 |
| EPA税率(RCEPなど) | 経済連携協定ごとの優遇税率 | 条件を満たせばさらに低くなる場合も |
中国はWTO加盟国なので、通常はWTO協定税率が適用されます。
基本税率と協定税率が並んでいたら、低いほう(多くは協定税率)を見る、と覚えておけば大丈夫ですよ。
HSコードの行と、適用される税率の列が交わったところが、その商品の関税率です。

税関の分類事例・事前教示回答データベース
「候補は絞れたけれど、この分類で本当に合っているのかな……」と不安なときに使えるのが、税関の分類事例と事前教示の回答事例です。
過去に税関がどう判断したかを、実際の商品名や仕様とセットで確認できます。
似た商品の事例が見つかると、自分の判断に根拠が持てるので、心強いんですよね。
事例は、税関サイトの事前教示制度のページから検索できます。
ただし、写真や名前が似ているからといって、そのまま丸写しするのは禁物です。
材質や用途が少し違うだけで、分類も変わってしまうためですね。
「考え方を学ぶための資料」として活用するのが、上手な使い方ですよ。
JETRO・World Tariff(海外税率の参考用)
JETRO(日本貿易振興機構)のサイトでは、世界各国の関税率を調べる方法が案内されています。
World Tariffという海外税率のデータベースも、日本居住者なら無料で利用できます。
ただし、これらで分かるのは、あくまで「海外へ輸出するときの税率」が中心です。
中国から日本へ輸入するときの税率とは別物なので、混同しないように注意しましょう。
日本への輸入で使うのは、あくまで実行関税率表が基本です。
将来、日本から海外への販売(輸出)も考えている方にとっては、覚えておいて損のないツールですよ。
中国税関総署の関税率検索(中国側コードの確認用)
仕入れ先から提示された10桁の番号が、中国側で何を意味しているのか気になるときもありますよね。
そんなときは、中国税関総署(海関総署)の関税率検索や、英語で品名検索できる民間のデータベースが使えます。
ただし、中国語や英語のサイトが中心なので、正直なところ初心者の方には少しハードルが高めです。
無理に読み解こうとしなくても、大丈夫ですよ。
頭の6桁だけを取り出して、日本の実行関税率表で同じ6桁の項目を探す、という使い方が一番の近道です。
具体的な手順は、次の章でくわしくご紹介しますね。
中国側HSコード(10桁)の確認方法とインボイスとの整合
アリババやタオバオの仕入れ先とやり取りをしていると、10桁の中国側HSコードを提示される場面が出てきます。
この番号との付き合い方を知っておくと、通関トラブルをぐっと減らせますよ。
ここでは、中国10桁コードの仕組みと、実務での使い方を見ていきましょう。
それでは、順番に見ていきましょう。
中国10桁コードの構成と日本9桁とのズレ
中国の10桁コードも、頭の6桁は世界共通のHSコードです。
そのうしろに、中国独自の細分が付け足されて、10桁になっています。
この番号は、中国からの輸出申告や、中国国内の税制・統計のために使われるものです。
| 項目 | 日本(9桁) | 中国(10桁) |
|---|---|---|
| 頭6桁 | 世界共通(類・項・号) | |
| 7桁目以降 | 日本の統計細分(3桁) | 中国の細分(4桁) |
| 主な用途 | 日本への輸入申告 | 中国からの輸出申告・中国の税制 |
つまり、7桁目から先は、日本と中国でルールがまったく別なんですね。
仕入れ先の10桁をそのまま日本の申告に使えないのは、この「後半のズレ」があるためです。
仕入れ先コードを「入口の手がかり」として使う手順
とはいえ、仕入れ先の番号がムダになるわけではありません。
頭の6桁は世界共通なので、日本側で調べるための「入口」として、しっかり活用できます。
現場では、次の3ステップで確認していきますよ。
- 手順1:仕入れ先の10桁から、頭の6桁を取り出す
- 手順2:実行関税率表で同じ6桁の項目を探し、内容が商品と合っているか確かめる
- 手順3:日本の統計細分で9桁まで確定し、インボイスの品名と矛盾がないかそろえる
最後の「インボイスとの整合」は、意外と見落としやすいポイントです。
たとえば、税番は「綿のTシャツ」なのに、インボイスの品名が「Clothes」だけでは、税関も判断に困ってしまいます。
材質・用途が伝わる具体的な英語の品名にして、税番と品名がきちんと対応するようにしておきましょう。
ここがそろっていると、通関で余計な確認が入りにくくなりますよ。

HSコードから関税を計算する方法

HSコードと関税率が分かると、いよいよ関税額を計算できるようになります。
ただ、利益を考えるうえでは、関税だけを見ていても十分とは言えません。
輸入消費税や送料まで含めて、トータルで見ていくことが大切ですよ。
それでは、順番に見ていきましょう。
課税価格(CIF)と関税・輸入消費税の計算式
関税は、「課税価格」に関税率を掛けて計算します。
課税価格とは、商品代金に国際送料と保険料を加えた金額のことで、これを「CIF価格」と呼びます。
- 課税価格(CIF):商品代金 + 国際送料 + 保険料
- 関税額:課税価格 × HSコードごとの関税率
- 輸入消費税:課税価格や関税をもとに計算
関税だけを見て「黒字だ」と思い込んでしまうのは、少し危険です。
あとから輸入消費税がのしかかってきて、利益が消えてしまうこともあるからです。
見積もりの段階で、税金と物流費をまとめて試算しておくと、あとで慌てずにすみますよ。
個人輸入と商用輸入の違い(簡易税率の適用条件)
個人輸入と商用輸入では、税金の考え方そのものが変わってきます。
販売を目的に仕入れる場合は、たとえ少量であっても「商用輸入」として扱われます。
メルカリやAmazonで売るために仕入れるなら、これも商用輸入にあたるんですね。
また、課税価格の合計が20万円以下の少額な貨物には、実行関税率表とは別の「簡易税率」が適用される場合があります。
簡易税率は品目の区分がシンプルなぶん、細かなHSコードの特定が不要になることもある、ありがたい仕組みです。
ただし、商品や条件によっては実行関税率が適用されるので、「自分の荷物はどちらなのか」を確認しておくと安心ですよ。
個人で使う荷物と同じ感覚で計算してしまうと、原価が大きくずれてしまうので注意しましょう。

RCEPで中国輸入の関税は安くなる?
RCEPは、中国輸入の関税を下げられる可能性がある協定です。
ただし、「中国から来た商品なら自動で安くなる」という制度ではありません。
HSコードごとに、特恵税率が使えるかどうかを、ひとつひとつ確認していく必要があります。
さらに、その商品が「原産品」として認められる条件も、満たさなければなりません。
原産地証明書などの書類の準備も、欠かせないポイントです。
書類がそろっていないと、せっかくのRCEPも使えないことがあるので注意しましょう。
だからこそ、HSコードを正確に特定しておくことが、RCEP活用の第一歩になるわけですね。
【一覧】商品カテゴリ別・HSコードと関税率の目安

中国輸入でよく扱う商品は、カテゴリーごとに、見るべきポイントが少しずつ違います。
アパレルなら素材と製法、雑貨なら材質と用途、といった具合ですね。
家電は機能と規制を、食品や化粧品はHSコード以前に他の法令を、まず確認していきます。
ここでは、代表的なカテゴリーごとに、HSコードと関税率の目安を一覧で見ていきましょう。
※関税率は、材質・仕様・細分によって変わります。あくまで目安として、必ず実行関税率表でご確認くださいね。
それでは、順番に見ていきましょう。
アパレル・服飾雑貨は何で分類が分かれる?
アパレルは、素材と製法によって分類が変わってきます。
特に、編んで作る「編物」と、織って作る「織物」とでは、HSコードが大きく分かれます。
| 品目 | HSコード(類・項の目安) | 関税率の目安 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|---|
| Tシャツ(綿製) | 6109.10 | 7%台〜 | 編物類に分類されます。 |
| 革靴・スニーカー | 64類 | 革製は30%又は4,300円/足の高い方 | 甲や底の素材で細分化されます。 |
| ハンドバッグ | 4202類 | 革製は8〜16% | 革製かプラスチック製かで変わります。 |
素材の表示があいまいな服は、念のため工場へ混率を確認しておくと安心ですよ。
雑貨・キッチン・インテリアは何に注意する?
雑貨は、呼び名の範囲が広いぶん、判断に迷いやすいカテゴリーです。
プラスチック製なのか金属製なのか、また食品に触れるのかどうかで、確認すべき項目が変わってきます。
水筒やテーブル用品などは、食品衛生法の対象になることもあります。
インテリア雑貨でも、照明の機能や電池が付いていると、別の規制を確認することになります。
| 品目 | HSコード(類・項の目安) | 関税率の目安 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|---|
| プラスチック製おもちゃ | 9503類 | 無税 | 食品衛生法の対象になる可能性があります。 |
| テント(アウトドア) | 6306類 | 数%程度 | 化学繊維か綿かなどで分類されます。 |
| コスプレ衣装 | 61類または62類 | 8〜13%程度 | 素材や「おもちゃ」扱いかで変わります。 |
家電・電子機器・バッテリー内蔵品は何を確認する?
スマホガジェットやPC周辺機器は、関税が無税になることが多い、うれしいジャンルです。
ただし、無線機能やバッテリーが内蔵された商品は、規制の確認が必要になります。
| 品目 | HSコード(類・項の目安) | 関税率の目安 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|---|
| モバイルバッテリー | 8507類 | 無税 | リチウムイオン電池として分類。PSE必須。 |
| スマホケース | 3926.90(プラ製等) | 数%程度 | 材質(革・プラスチック等)で分類。 |
| イヤホン・ヘッドホン | 8518類 | 無税 | 無線機能の有無で細分化されます。 |
BluetoothやWi-Fi、リチウム電池が付いている商品は、特に注意が必要です。
税番だけを見て判断しないようにしましょう。
なお、食品・化粧品・玩具・ペット用品は、少し慎重に進めたいカテゴリーです。
関税よりも先に、食品衛生法や薬機法といった法令を確認していきます。
どんなに関税が安くても、規制で輸入できなければ、仕入れそのものが成り立ちません。
HSコードを間違えるとどうなる?(通関保留・追徴課税)
HSコードや品名が、実際の商品と合っていないと、通関で止まってしまうことがあります。
そうなると、税関から商品の説明や資料の提出を求められます。
対応が遅れてしまうと、せっかくの販売チャンスを逃してしまいかねません。
そもそも輸入が認められない商品だと、返送や廃棄になってしまうこともあります。
さらに気をつけたいのが、安さを目的に、実態と違う番号を使ってしまうケースです。
あとから誤りが分かると、追徴課税の対象になることがあります。
悪質だと判断されてしまえば、事業そのものへの影響も小さくありません。
- 税番は、安さではなく「きちんと説明できる根拠」で決めるのが基本です。

中国輸入のHSコードに関するよくある質問
最後に、よくいただく質問をまとめました。
特に、調べ方や中国側コードの扱いで迷う方が多いので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それでは、ひとつずつお答えしていきます。
中国輸入のHSコードはどうやって調べる?
まずは、商品写真や材質、用途、加工の有無を整理することからはじめましょう。
そのうえで、税関の実行関税率表を使って、「類→項→号」と6桁から順番に候補を絞っていきます。
高額な商品や継続して仕入れる商品なら、税関の事前教示制度で文書回答をもらっておくと安心ですよ。
HSコードが分からない場合はどうする?
商品名だけでは分からないときは、判断材料となる資料を増やしてみましょう。
材質の割合、製造工程、使い方、販売ページなどをそろえると、ぐっと判断しやすくなります。
それでも迷うときは、通関業者さんや税関へ相談するのが確実です。
中国仕入れ先が書いたHSコードはそのまま使える?
残念ながら、そのまま使えるとは限りません。
中国側の税番と日本側の統計品目番号は、7桁目から先が異なることがあるためです。
世界共通の頭6桁を手がかりに、日本で輸入するときは、あらためて日本側の分類として確認しておきましょう。
中国のHSコードを日本語で調べる方法は?
中国側の10桁コードを日本語で完全に検索できる公式ツールは、残念ながらありません。
中国税関総署の検索サイトは中国語が中心で、初心者の方にはハードルが高めです。
そのため、番号の頭6桁を取り出して、日本語で使える実行関税率表で同じ6桁を探す方法が、一番の近道ですよ。
RCEPで中国輸入の関税は本当に安くなる?
安くなる商品も、たしかにあります。
ただし、HSコードごとの特恵税率と、原産地規則の両方を満たすことが条件になります。
原産地証明書などの書類がそろっていないと、RCEPは使えないので注意しましょう。
まとめ:中国輸入のHSコードで失敗しないために
- HSコードは、関税率・輸入消費税・通関可否に関わる、大切な番号です。
- 番号は「類→項→号」の階層構造で、6桁までは世界共通です。
- 中国側の10桁は参考にとどめ、頭6桁を手がかりに日本側の番号で確認し直しましょう。
- 実行関税率表では、まず6桁の候補を出し、根拠でていねいに絞り込みます。
- 関税率は、中国輸入ならWTO協定税率の列を基本に確認します。
- 税番とインボイスの品名は、矛盾がないようにそろえておきましょう。
- 迷う商品は、税関の事前教示をじょうずに活用しましょう。


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